生活習慣病も視野に入れたAGA治療

~内科・呼吸器内科クリニックだからできる包括的アプローチ~

当院では、内科・呼吸器内科を中心に診療を行っていますが、患者さんからのご要望にお応えし、AGA(男性型脱毛症)治療も行っています。AGAは進行性の脱毛症で、放置すると抜け毛が進み、毛量の回復が難しくなることがあります。当院では、フィナステリド、デュタステリド、ミノキシジル外用薬を用いた標準的な治療を行っています。

しかし、AGA治療は薬だけで完結するものではありません。実は、生活習慣病のコントロールがAGA治療の効果にも影響を与える可能性があることがわかってきています。今回は、当院が考える「生活習慣病を含めた総合的AGA治療」についてお伝えします。


AGA治療薬の基本

  • フィナステリド:5α還元酵素II型を阻害し、脱毛の原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)を減らします。抜け毛の進行を食い止める“守り”の薬です。
  • デュタステリド:I型とII型の両方の5α還元酵素を阻害し、より強力にDHTを減らします。より進行したAGAにも有効とされます。
  • ミノキシジル外用薬:頭皮の血流を改善し、発毛を促す“攻め”の薬です。

これらを組み合わせることで、脱毛の進行を抑えながら新しい髪を育てる効果が期待できます。当院では副作用や既往歴を丁寧に確認し、血液検査(肝機能、PSAなど)を行いながら安全に治療を進めます。


生活習慣病とAGAの関係

最近の研究では、肥満・脂質異常症・糖尿病・高血圧といった生活習慣病がAGAの進行に関わる可能性があると指摘されています。

  • 脂質異常症・肥満:高脂肪食や肥満は毛包幹細胞にストレスを与え、毛根の萎縮を促すことが動物実験で示されています。脂質異常症は頭皮の血流低下にもつながり、毛根への栄養供給を妨げる可能性があります。
  • 糖尿病・高血糖:高血糖状態は微小血管障害を起こしやすく、頭皮の毛細血管も影響を受けると考えられます。インスリン抵抗性は毛母細胞の成長因子シグナルにも悪影響を及ぼします。
  • 高血圧:直接的な因果関係は確定していませんが、動脈硬化が進むと頭皮の血流も低下し、髪の毛が育ちにくくなる可能性があります。
  • 睡眠時無呼吸症候群:夜間の低酸素や交感神経の過活動が全身の炎症や血管機能に悪影響を及ぼします。間接的に毛根にも影響する可能性があります。

つまり、生活習慣病を放置しているとAGA治療の効果が十分に出にくいということです。


当院の取り組み

当院では、AGA治療を開始する際に、必要に応じて血液検査や血圧測定を行い、生活習慣病の有無を確認します。もし異常が見つかれば、同時に内科的治療や生活指導を行い、全身の健康を整えることをおすすめしています。

具体的なサポート例

  • 食事・運動指導による体重管理
  • 糖尿病・高血圧・脂質異常症の薬物治療
  • 睡眠時無呼吸症候群が疑われる方への検査・CPAP療法導入
  • 禁煙や飲酒量の見直しのサポート

こうした取り組みは、AGA治療薬の効果を高めるだけでなく、動脈硬化や心血管疾患の予防にもつながります。


まとめ

AGAは見た目の悩みだけでなく、生活習慣や全身の健康と深く関係しています。当院では、「髪だけでなく体全体を健康に」をコンセプトに、AGA治療と生活習慣病治療を並行して行います。

「最近抜け毛が増えた」「健康診断で生活習慣病を指摘された」という方は、ぜひ一度ご相談ください。

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