呼吸器内科
【大阪市の内科】結核とは?長引く咳・微熱・体重減少に注意しましょう
「咳がなかなか治らない」
「微熱が続いている」
「風邪だと思っていたけれど、だんだん体重が減ってきた」
このような症状が続く場合、まれに結核が隠れていることがあります。
結核は昔の病気と思われがちですが、現在でも日本で発生している感染症です。特に、高齢の方、免疫力が低下している方、糖尿病がある方、栄養状態が落ちている方などでは注意が必要です。
大阪市中央区・谷町四丁目駅近くの谷四かわい内科クリニックでは、長引く咳や痰、微熱が続く方に対して、必要に応じて胸部レントゲン検査や血液検査、喀痰検査などを行い、結核を含めた呼吸器疾患の確認を行います。
🫁 結核とはどんな病気?
結核は、結核菌という細菌によって起こる感染症です。
多くは肺に感染し、肺結核として発症します。肺結核では、咳や痰、発熱など、風邪と似た症状が出ることがあります。
ただし、結核は肺だけでなく、リンパ節、骨、腎臓、脳など、肺以外の場所に起こることもあります。
🤧 結核でよくみられる症状
結核の症状は、最初は風邪と似ていることが多いため、気づかれにくいことがあります。
次のような症状が続く場合は注意が必要です。
・咳が2週間以上続く
・痰が続く
・微熱が続く
・寝汗をかく
・体がだるい
・食欲が落ちる
・体重が減る
・血痰が出る
・息切れがある
特に、咳や痰が長引いている場合は、「ただの風邪」と決めつけず、胸部レントゲン検査などで肺の状態を確認することが大切です。
😷 結核はうつる病気ですか?
肺結核が進行すると、咳やくしゃみと一緒に結核菌が空気中に出て、周囲の人が吸い込むことで感染することがあります。
これを空気感染といいます。
ただし、結核菌を吸い込んだからといって、必ず発病するわけではありません。体の免疫によって菌が抑え込まれ、症状が出ないまま経過することもあります。
この状態を潜在性結核感染症といいます。
一方で、菌が増えて症状が出ている状態を活動性結核といいます。
🔍 結核を疑うときに行う検査
結核の診断では、症状だけで判断するのではなく、いくつかの検査を組み合わせて確認します。
代表的な検査には、以下のようなものがあります。
① 胸部レントゲン検査
胸部レントゲン検査は、肺に結核を疑う影がないかを確認する検査です。
結核では、肺の上の方に影が出ることがあります。また、空洞と呼ばれる変化がみられることもあります。
ただし、レントゲンだけで結核と確定できるわけではありません。
肺炎、肺がん、非結核性抗酸菌症、過去の炎症のあとなど、結核以外でも似た影が出ることがあります。
そのため、レントゲンで異常がある場合は、必要に応じて胸部CT検査や喀痰検査などを追加して確認します。
② 喀痰検査
喀痰検査は、痰の中に結核菌がいるかどうかを調べる検査です。
結核を疑う場合、とても重要な検査です。
喀痰検査には、主に次のような種類があります。
・塗抹検査
痰を顕微鏡で見て、抗酸菌という菌がいるかを調べます。
比較的早く結果がわかる検査で、菌が多い場合は感染性の評価にも役立ちます。
ただし、塗抹検査で抗酸菌が見つかっても、それが結核菌なのか、非結核性抗酸菌なのかは、この検査だけでは区別できません。
・培養検査
痰の中の菌を培養して、実際に菌が増えるかを調べる検査です。
結核菌がいるかどうか、薬が効きやすい菌かどうかを確認するために重要です。
ただし、結核菌は増えるのが遅いため、結果が出るまでに時間がかかります。
・PCR検査・核酸増幅検査
結核菌の遺伝子を調べる検査です。
比較的早く、結核菌かどうかを確認するのに役立ちます。
③ 血液検査:T-SPOT・QFT
結核の血液検査として、T-SPOTやQFT(クォンティフェロン)があります。
これらは、まとめてIGRA検査と呼ばれます。
IGRA検査は、血液を使って、体が結核菌に反応したことがあるかを調べる検査です。
簡単にいうと、
「結核菌に感染したことがある可能性を調べる検査」
です。
🩸 T-SPOTやQFTで何がわかる?
T-SPOTやQFTが陽性の場合、結核菌に感染したことがある可能性があります。
ただし、ここで大切なのは、
陽性=今すぐ人にうつす結核、とは限らない
ということです。
T-SPOTやQFTだけでは、次の区別はできません。
・昔感染した結核なのか
・最近感染した結核なのか
・症状のない潜在性結核感染症なのか
・今まさに発病している活動性結核なのか
そのため、T-SPOTやQFTが陽性だった場合は、症状、胸部レントゲン、胸部CT、喀痰検査などを組み合わせて総合的に判断します。
⚠️ T-SPOT・QFTが陰性なら結核ではない?
T-SPOTやQFTが陰性の場合、結核感染の可能性は低くなります。
しかし、陰性だからといって、結核を完全に否定できるわけではありません。
特に、感染して間もない時期、免疫力が低下している方、高齢の方、ステロイドや免疫抑制薬を使用している方などでは、検査結果の解釈に注意が必要です。
症状やレントゲン所見から結核が疑われる場合は、血液検査だけで判断せず、喀痰検査や画像検査を組み合わせることが大切です。
🏥 どんなときに受診した方がいい?
次のような症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
・咳が2週間以上続いている
・痰がなかなか治らない
・微熱が続いている
・寝汗をかく
・体重が減ってきた
・血痰が出た
・胸部レントゲンで異常を指摘された
・家族や職場で結核の人がいた
・結核の接触者健診をすすめられた
・T-SPOTやQFTが陽性と言われた
特に、咳が長引く場合は、結核以外にも、咳喘息、喘息、肺炎、非結核性抗酸菌症、肺がんなど、さまざまな病気が関係することがあります。
💊 結核は治療できる病気です
結核は、適切に診断し、抗結核薬を決められた期間しっかり内服することで治療できる病気です。
治療では、複数の薬を組み合わせて内服することが一般的です。
途中で薬をやめてしまうと、菌が残ったり、薬が効きにくい耐性菌が問題になったりすることがあります。
そのため、結核と診断された場合は、医療機関や保健所と連携しながら、最後まで治療を続けることが大切です。
※患者さんご自身の判断でお薬の服用を中止したり、量を変更したりしないようご注意ください。
📌 まとめ
結核は、現在でも注意が必要な感染症です。
特に、咳や痰、微熱、体重減少などが長引く場合は、早めに検査を受けることが大切です。
結核の検査には、胸部レントゲン検査、喀痰検査、血液検査であるT-SPOTやQFTなどがあります。
ただし、T-SPOTやQFTは「結核に感染したことがあるか」を調べる検査であり、それだけで現在発病しているか、人にうつす状態かを判断することはできません。
症状、画像検査、喀痰検査、血液検査を組み合わせて、総合的に判断することが重要です。
長引く咳や痰、微熱が続く方は、早めにご相談ください。
大阪市中央区・谷町四丁目駅近くの谷四かわい内科クリニックでは、呼吸器内科として、長引く咳や痰、胸部レントゲン異常などのご相談をお受けしています。
「谷四かわい内科クリニック」は、大阪メトロ「谷町四丁目」駅6番出口から徒歩2分、谷町六丁目駅から徒歩10分、天満橋駅から徒歩12分のところにあり、電車でのご来院が便利です。

