舌下免疫療法
花粉症の点鼻薬の使い分け|アレルギー専門医が解説する正しい治療と対策
皆さん、こんにちは。大阪市中央区の内科「谷四かわい内科クリニック」です。
春や秋になると、「くしゃみ・鼻水・鼻づまり」に悩まされる方が増えてきます。これらは**花粉症(アレルギー性鼻炎)**による代表的な症状です。
花粉症の治療では、内服薬に加えて**点鼻薬(鼻スプレー)**が非常に重要な役割を担います。
また、花粉症は「どの植物が原因か」によって症状の出る時期が異なるため、原因を知ることも重要な対策のひとつです。
今回はアレルギー専門医の立場から、花粉症の原因となる植物と点鼻薬の使い分けについて解説します。
花粉症の原因となる植物について
花粉症は、原因となる植物の種類によって症状の出る時期や地域が異なります。
日本では約50種類の植物が原因とされており、代表的なものを知ることで対策がしやすくなります。
■ スギ(2〜5月)
日本で最も多い花粉症の原因で、患者さん全体の約7割を占めるといわれています。
本州を中心に広く分布し、春の花粉症の主な原因です。
近年は植林や環境の影響により、花粉量が増加傾向にあります。
■ ヒノキ(4月頃〜)
スギ花粉に続いて飛散し、スギ花粉症の方の多くがヒノキにも反応します。
そのため、春の後半に症状が長引く原因になります。
■ ハンノキ属(3〜5月)
湿地や公園などに多くみられる樹木で、春に花粉が飛散します。
特徴として、リンゴやサクランボなどで口の中がかゆくなる
**口腔アレルギー症候群(OAS)**を起こすことがあります。
■ シラカンバ(北海道中心・4〜5月)
主に北海道でみられる花粉症です。
スギ花粉が少ない地域では、シラカンバが主な原因となります。
果物(リンゴ・モモなど)で口のかゆみが出ることがあります。
■ イネ科(4〜7月)
スズメノテッポウやカモガヤなどの雑草が原因です。
春から初夏にかけて飛散し、長期間症状が続く原因になります。
花粉の飛散距離は比較的短いのが特徴です。
ポイントまとめ
✔ 花粉症は原因となる植物によって時期が異なる
✔ スギ・ヒノキが日本では最も多い
✔ 春以外にもイネ科などで症状が続くことがある
✔ 果物で口のかゆみが出る場合は花粉症が関係していることもある
👉 このように原因を知ることで、
適切な治療開始時期や対策が可能になります
花粉症治療の基本は「炎症を抑えること」
花粉症は、鼻の粘膜で起こるアレルギー性炎症が本質です。
👉 炎症を抑えることが治療の中心になります
点鼻薬の種類と使い分け
① ステロイド点鼻薬(基本治療)
特徴
- すべての症状に有効
- 炎症をしっかり抑える
- 継続使用が重要
👉 花粉症治療の第一選択
② 抗ヒスタミン点鼻薬(即効性)
最近では抗ヒスタミンの飲み薬があるため、あまり使用されません。
特徴
- くしゃみ・鼻水に即効性
- 症状が出たときに有効
③ 血管収縮性点鼻薬(短期使用)
処方薬
- プリビナ点鼻液
- トラマゾリン点鼻液
- オキシメタゾリン製剤
特徴
- 鼻づまりに即効性あり
■ 注意点(非常に重要)
⚠️ 長期間使用で薬剤性鼻炎(リバウンド)
⚠️ 連用するとかえって鼻づまり悪化
⚠️ 3〜5日以内の使用が原則
■ 適切な使いどころ
👉 強い鼻づまりで生活に支障がある場合
👉 就寝前など短期間の使用
※あくまで補助的な薬剤です
よくある誤解
❌ 市販の点鼻薬を長期間使用している
→ 血管収縮薬の可能性があり、症状悪化の原因になることがあります
❌ ステロイドが怖い
→ 点鼻ステロイドは全身への影響が少なく、安全性の高い治療です
当院での花粉症治療
大阪市中央区・谷町四丁目駅近くの谷四かわい内科クリニックでは、アレルギー専門医が診療を行っており、
- 花粉症の原因評価
- 点鼻薬・内服薬の最適な組み合わせ
- 舌下免疫療法
など、患者さん一人ひとりに合わせた治療を行っています。
まとめ
花粉症では、
👉 原因となる植物を知ること
👉 適切な時期に治療を開始すること
が非常に重要です。
そのうえで、
- ステロイド点鼻薬(基本)
- 血管収縮薬(短期)
を適切に使い分けることで、症状のコントロールが可能になります。
当院は大阪メトロ「谷町四丁目」駅6番出口から徒歩2分、谷町六丁目駅から徒歩10分、天満橋駅から徒歩12分と交通アクセスもよく、土曜日も診療を行っています。

